この記事を読んでいるあなたは、大学院をやめたいと思っているはずです。
夢や理想を持って大学院に進学したけれど、進学後に研究への興味がなくなったり、自分に合わないと感じることもあるでしょう。
本記事では、大学院をやめたい人に向けて、大学院を中退した筆者が実体験やアドバイスを紹介します。
大学院をやめるか悩んでいる人にも、中退するか決めるヒントやアドバイスを書いています。
大学院を中退するか卒業するかはあなたの人生に大きく影響するでしょう。
決断を急がず、落ち着いてじっくり考えることが大切です。
大学院をやめたい理由
あなたはなぜ大学院をやめたいのですか?
やめたい理由は人によって違うでしょうが、衝動的にやめて後悔しないよう、大学院をやめたい理由を整理しましょう。
そうすることで、将来のことも考えることができ、やめるかどうかの答えが見えてくるはずです。
大学院をやめたいと感じる理由を以下に挙げました。これらの理由がきっかけで中退を考えるようになったという人が多いです。
やめるかどうするか悩んでいる人は参考にしてくださいね。
①なんとなく大学院に進学してしまった
まだ就職したくないと思って進学したり、大学時の研究室や周りの流れでなんとなく進学を決めてしまったパターンです。
周囲はやる気があるので自分の意識との差を感じたり、研究や学習への意欲も続かず、結果として「大学院をやめたい」につながる人が多いです。
②大学院の理想と現実のギャップ
いざ大学院に入ってみてから、想定外の研究へのストレスがあったり、自分の思っていた生活とギャップが生じる大学院生は多いです。
こんなはずじゃなかった…
ギャップをうまく解消できれば良いですが、そうでないと辛くなってしまいますよね。
理想と現実の差に悩み、やめたいと感じる人も多いです。
自分もまさにこれ…
理想と現実のギャップに苦しくなり、大学院をやめたいと考えるようになりました。
③教授や研究室の人間関係
人間関係は完全にガチャであり、自分ではコントロールできません。
それゆえに、人間関係でつまずいてしまうと大学院生活がしんどくなり、やめたくなる人もいます。
教授との関係性はもちろん、助手さんとの相性、同期や先輩・後輩とも円満な関係を築かないといけません。
特に教授との関係性が悪いと、就職の手助けをしてもらえなかったり、単位を認めてもらえず卒業させてもらえないこともあります。
④研究がつまらなくなった
大学院に進学してから、研究がつまらなくなってしまったり、他のことに興味が出ることもあるでしょう。
学業へのモチベーションが下がってしまい、大学院をやめたいと考える人もいます。
⑤金銭面や家庭の事情
大学ですら学費は安くないのに、大学院となるとさらにお金がかかります。
奨学金を借りている場合は借金に不安を感じたり、学費のためにアルバイトが忙しくなって学業に専念できない、といったケースもあります。
学費の工面が難しくなり、大学院をやめざるを得ない人もいるでしょう。
私が大学院をやめたいと思った理由
私は心理系の大学院で、臨床心理士の資格を取るために大学院に進学しました。
大学入学のときから院進は決めていました。
そんな私が大学院をやめたいと思うようになった経緯についてお話します。
理想と現実のギャップ
実習も頑張れると思ったけど、無理だった
学部時代の勉強や研究は好きでした。学ぶことが楽しかった。
大学院に入ってからも勉強は好きでしたが、実習がどうしても嫌だったのです。
学部生のときはやめたいと思わなかったのですが、修士になってやめたいと思ったのは実習が大きかったです。
実習がストレスすぎて、実習で失敗する夢ばかり見るようになり、実習が不安で泣いて眠れない日々が続きました。
環境の変化に耐えられなかった
私は大学と大学院は別の学校に行ったため、環境がすべて変わり、関係の構築も0からでした。
ただでさえ忙しい学校生活と実習のストレスに加え、慣れない環境で生活することも負担になり、どんどんストレスが溜まっていきました。
周りの出来が良すぎて、自分への劣等感が大きくなる
大学院にもよると思いますが、私がいた大学院は偏差値もわりと高く、頭が良い人が多かったです。
そんな中で私はFラン大から背伸びして入ったために、周りのレベルについていけないという弊害が生じました。
周りが成果を出しているなか、自分だけ研究も上手く進められず、教授からも怒られ、結果も出せず研究も嫌になるという負のスパイラルに。
友達ができなかった
大学院は大学と違い、学生の年齢層も幅広いです。同年代だけでなく、一回りも二回りも上の人もたくさんいます。
また、大学院での動機や研究室の人は”友達”ではなく”同僚”のイメージが近いかもしれません。
このことを理解していないと、私のように苦労すると思います。
私は大学の延長で友達が欲しいと思っていましたが、大学院で”友達”を作るのは容易ではありませんでした。
中には親密な関係になれる人もいますが、そういう出会いがあるのはレアだと思います。
大学院が忙しすぎた
文系理系問わず大学院生は忙しいでしょう。
ブラック会社を想像してもらうといいかも(苦笑)
研究室に寝泊まりしたり、朝早くから夜遅くまで研究室に缶詰めなんてこともザラです。
当然、自分の時間や趣味の時間もほぼ持てません。
就職組との金銭面のギャップ
大卒で就職した人たちは毎月お金を稼ぎ、収入面でも自分と大きく差が開いていきます。
就職した友達と自分を比べて苦しくなったり、「本当にこの進路でよかったのだろうか?」と悩むことも多かったです。
院生は基本的に無給でボランティアをやることが多いので、収入がないことが私はかなりストレスでした。
結論:大学院をやめて就職したい
私は修士1年が終わったタイミングで、ストレスに耐え切れなくなり休学しました。
休学するときには
とすでに思っていました。
今のストレスフルな生活よりは、たとえブラック会社でもお金がもらえるだけマシなのでは?と感じたのです。
復学も考えましたが、実習も研究も嫌で、復学して大学院を続けるのはもう無理だと思いました。
結局、復学はせず一年間休学して退学しました。
大学院をやめるとどんな影響がある?
大学院をやめたいと思っていても、
大学院をやめたらどんなデメリットがあるんだろう…
と不安ですよね。
大学院をやめて生じる影響として、①最終学歴が大卒になることと、②中退が就職で不利になる可能性が考えられます。
大学院をやめると、最終学歴は「大卒」になります。
大卒だと研究職や大学教授にはなれないので、これらの職に就きたい人は要注意です。
また、大学院を卒業していないと受験資格が得られない資格もあります。
資格を取りたいと考えている人は、進路を変更せざるをえません。
逆に言えば、一般職に就くなら「大卒」で困ることはありません。
研究職や教授以外の職であれば、「大学院卒」の必要はないです。
大学院を中退すると新卒枠に応募できなくなることもあるので、求人数は少なくなります。
また、大学院をやめたことで、企業から「物事が続けられない人」「辛いことから逃げる人」という印象を持たれてしまい、就職において不利になることがあります。
企業に悪い印象を与えないためには、面接のときに大学院をやめた理由をポジティブに説明できるようにしましょう。
就活の経験ないし、大学院中退して1人で就活できる自信ないなぁ…
大学院を中退しての就活が不安な人は就活エージェントを使うのがおすすめです。
書類の書き方や、面接での大学院中退の説明など、細かく対応して教えてくれますよ。
私は大学院を中退し、エージェントを利用して正社員で就職しました!
既卒におすすめの就活エージェントは以下の記事にまとめています。
大学院を中退して就職を考えている人は読んでみてください。
大学院をやめたいけど迷っている人へ
今回の記事では、大学院をやめたいと思うようになった理由や、大学院をやめるデメリットをお伝えしました。
あなたが大学院をやめたいけど迷っているなら、私からアドバイスすることは以下の3つです。
- 周りに相談し、いろいろな視点から考える
- 休学や就職を考える
- 決断を焦らない
まず、自分ひとりでは決められないなら、周りの人に相談しましょう。
家族、友達、大学院の同期や先輩、大学時代の先生など、なるべく多くの人から意見をもらうと良いです。
一つの意見や自分の考えだけでなく、意見を聞いていろいろな視点から考えることがベストです。
「大学院やめたい!」「大学院もう無理!」と思っているときは視野が狭くなりがちですが、広い視点で見ると良いですね。
次に、休学や就職を考えるのも一つの手です。
今すぐに大学院をやめたい、もう限界!
と思う気持ちはよくわかります。
でも衝動的に大学院をやめてもいいことは一つもありません。
退学を焦って決めないほうがいいです。後がなくなってしまいます。
一度冷静になって、将来設計を考え直すことをおすすめします。
休学して少し休んでから復学して修了を目指すのも良いでしょう。
結局、決めるのは自分です。
その後の人生の責任をとるのも自分です。意見してくれた人は、あなたの人生を保障してくれません。
いろんな意見を聞き、一生懸命考えて、決めるしかないのです。
悔いのないようにしてくださいね。
大学院を中退して後悔しない?
「大学院もう無理!」と思っている人は、本当に中退して後悔しませんか?
大学院を中退して後悔しないか、よく考えてから行動してくださいね。
私は大学院をやめてよかったです。
卒業できなかったことに劣等感はありますが、大学院をやめたことの後悔はないです。
就職してよかったと思っています。
院生活より社会人生活のほうが全然ホワイトなので…
大学院を中退して就職を考えている人は以下の記事も読んでみてくださいね。
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