心理系大学院の受験を考えているけど、どの参考書を使えばいいかわからない…
今回は、国立の心理系大学院に独学で一発合格した私が、自分の使っていた感想も合わせておすすめの参考書を紹介します!
ちなみに私は、大学と大学院は別の学校で、約2年間勉強して院浪人せずにストレートで進学しました。
心理系大学院の受験科目
心理系大学院の試験では、
- 心理学の基礎知識問題(穴埋め、用語記述)
- 英語の心理学論文の読解(和訳、要約)
- ケース(カウンセリング)を想定した記述問題
が出ます。
願書を出すときには研究計画書も提出しなければなりません。
本記事では
- 英語
- 心理学
- 心理学統計
- 研究計画書
の順に心理系大学院の受験におすすめの参考書を紹介します。
紹介する参考書は、私も実際に使って合格したので信ぴょう性ばっちりです!
心理系大学院の参考書:英語編
大学院入試の英語は、大学入試レベルの英語と専攻する分野の英語も勉強しないといけいません。
基本的に心理系の大学院試では英文の和訳の問題が出されます。
大学院のレベルによっては、文章全体の要約が出題されることもあります。
つまり、心理系大学院の院試では英語の文法知識よりも長文読解のスキルが求められます。
最終的に目指すレベルは、文章の全訳ができることが望ましいです。
心理系大学院の参考書:英単語
大学入試レベルの英単語がある程度入っているなら、心理系大学院の英単語対策は「心理院単」1冊で十分です。
「心理院単」は心理系大学院の受験に特化した英単語帳。
心理系にまつわる英単語の参考書は他にもありますが、これが群を抜いて使いやすく、わかりやすかったです。
英単語は
- 臨床心理学
- 社会心理学
- 心理統計
など心理用語の例文が載っているため、心理学の勉強も同時にできて一石二鳥。
大学入試レベルの一般語も載っているので、「心理院単」一冊で心理系大学院の入試に必要な英単語が網羅できる優れもの。
「心理院単」の単語を全て暗記すれば、院試でわからない単語はほぼ出てこないでしょう。
私は英単語の参考書は「心理院単」1冊のみでした。
5周ぐらいして丸暗記したら、院試で英語の論文が驚くほどスラスラ読めました。
心理系大学院の参考書:心理の英語長文
心理系大学院の入試英語に特化した長文なら、
公認心理師・臨床心理士大学院対策 鉄則10&キーワード100 心理英語編
で間違いないでしょう。
心理系大学院の受験対策に特化しており、載っている英語長文はすべて心理学に関する論文などから引用されています。
内容を理解するには英語の知識だけではなく、心理学の知識も必要ということです。
そのため、勉強し始めの人には少々難しいかもしれません。
ある程度勉強を進めて、英語と心理学の知識も入れてから取り組むのが良いと思います。
院試の勉強を始めて2ヶ月ぐらいのときは撃沈。
勉強をして数か月後にチャレンジしたら嘘みたいに読めました!
心理系大学院の参考書:英語長文(大学入試レベル)
英語めっちゃ苦手なんだよね…
という人は、まずは心理学ではない英語の長文から始めることをおすすめします。
英語の長文読解に慣れたら、心理英語の長文に挑戦しましょう。
私は大学受験のときから英語が苦手だったので、大学入試レベルの英語からスタートしました。
その時に非常に役立った参考書がこちらの3シリーズです。(このあと1つずつ詳しく説明します。)
先ほども書きましたが、心理系大学院の院試では英語の長文読解スキルが重要になります。
上記の3冊は、1文ごとに文構造(どこがSVOCにあたるか)と和訳が載っています。
「どこをどう訳しているのか」がよくわかるでしょう。
そのため、自分で全訳をしたときに答え合わせがしやすいです。
センター試験の英語は6割だったけど、院試の過去問で論文を全訳できたときは本当に嬉しかった…!
上記の3冊を一つずつ紹介しますね。
大学入試問題集 関正生の英語長文ポラリス
1つめは、「大学入試問題集 関正生の英語長文ポラリス(1 標準レベル)」です。
あくまで心理の英語論文が読めるようになるための勉強に使うものなので、レベル1(中堅私立大)だけで問題ないでしょう。
もちろん、意欲がある方はレベル2、3と取り組んで構いません。
大学入試 英語長文ハイパートレーニング
2つめは、「大学入試 英語長文ハイパートレーニングレベル2標準編」です。
こちらもレベルが3段階に分かれていて、レベル1は難関高校入試レベルでかなり簡単になっています。
レベル2(共通テスト・センターレベル)をやれば問題ないと思いますが、英語に不安な人はレベル1も取り組みましょう。
大学入試 肘井学の ゼロから英語長文が面白いほどわかる本
最後は[大学入試 肘井学の ゼロから英語長文が面白いほどわかる本 音声ダウンロード付 [単行本] 肘井 学]です。
レベル1(中堅私立大)で問題ないと思います。
目指す大学院によってはレベル2(難関私立大、難関国公立大)も推奨します。
心理系大学院の参考書:心理学用語対策
心理系大学院受験における、心理学の基礎知識(穴埋め、用語記述)対策に活用できる参考書を紹介します。
心理系大学院の受験では
行動心理学について200文字程度で説明しなさい
といった、心理学の知識を問う用語論述が出題されます。
用語論述の対策は、
その現象や名称の定義を理解すること
誰がどのような実験から得た知見なのか
を、自分の言葉で説明できないといけません。
そのため、心理系大学院の受験には用語の説明や定義が載っている参考書が必要になるでしょう。
第一種指定大学院では、臨床心理士や公認心理師の資格を取る目的の人が多いと思います。
臨床心理学だけでなく、教育心理学や社会心理学、心理学統計など様々な分野の知識を網羅する必要があるのです。
臨床心理士や公認心理師の資格試験では心理学のあらゆる分野から出題されます。
院試はそのトレーニングのような位置づけで取り組むと良いですよ。
公認心理師・臨床心理士大学院対策 心理学編
心理系大学院の予備校・河合塾KALSが出版している、公認心理師・臨床心理士大学院対策シリーズ。
心理系大学院の対策用で、心理学用語に特化した参考書です。
院試に向けての勉強法や心構えも載っており、手元に置いて損はない1冊。
ただ、一つの用語に対し2ページ分の説明しか載っていないので、細かいところまで理解するのは難しいと思います。
載っている用語も100語しかないため、この1冊で院試に挑むのは無理です。
この本以外にも心理学用語の定義や説明をまとめた参考書を2~3冊用意しましょう。
そこで紹介するのが以下の本です。
心理系大学院入試&臨床心理士試験のための心理学標準テキスト
院試のみならず、先に控える臨床心理士や公認心理師の資格試験対策にも使える1冊。
用語の説明がわかりやすくておすすめです。
これを読んで自分で定義をまとめ、用語定義のサンプルと見比べて自身の定義を修正していくと良いでしょう。
臨床心理士・指定大学院合格のための心理学キーワード辞典
用語の定義がたくさん載っており、心理系大学院の用語論述対策として有効な参考書です。
心理系大学院の参考書:心理統計
統計法は目指す心理系大学院によって出題が左右されます。
つまり、心理統計を専門にしている教授がいる学校では出題される傾向にあります。
逆に言えば、統計に重きを置いていない学校では出題されない可能性が高いです。
院試の問題はその学校の教授が作っているため、専門の教授がいなければ問題が作りづらいからです。
だからこそ、目指す大学院の過去問や教授の専攻の下調べが院試において重要といえます。
心理統計の対策をする必要がある場合におすすめの参考書は「公認心理師・臨床心理士大学院対策 鉄則10&キーワード25 心理統計編」です。
公認心理師・臨床心理士大学院対策 心理統計編
統計に関する用語の説明や定義が載っており、統計の理解が深まるだけでなく用語論述の対策にもなります。
心理系大学院の参考書:研究計画書
院試の勉強をしていると英語や心理学に多くの時間と力を割くため、忘れがちな研究計画書。
しかし、心理系大学院の受験では研究計画書も大事な選考要素の一つです。
研究計画書の参考書は[公認心理師・臨床心理士大学院対策 研究計画書編 ]だけで十分だと思います。
公認心理師・臨床心理士大学院対策 研究計画書編
おなじみ河合塾KALS出版の研究計画書に特化した参考書です。
河合塾KALSで院試に合格した人たちの研究計画書のサンプルが載っています。
研究の目的や研究方法の書き方を参考にできるため、非常に役立ちますよ。
一人で研究計画書を書くのは不安だったけど、この本のおかげで書き方がわかりました!
今回は、心理系大学院の入試対策に役立つ参考書を紹介しました。
臨床心理士・公認心理士を目指すなら、ほぼマストとなる大学院進学。
みなさんの院試が上手くいくように願っています!
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